ベタ褒めレビュー『高校魅力化&島の仕事図鑑』

<ざっくり言うと>
・過疎→統廃合の計画が立ち上がった、瀬戸内海の島の高校が、見事条件をクリアし廃校を突っぱねる話
・切り札は「島の仕事図鑑プロジェクト」
・危機に際し、少数の個々がそれぞれに狂気を発動して化学反応を起こし大事を成す。これはもしかして・・

(以下、本文)
著者(文章担当?)の松見さんは、もうかなり前に大隈さんのプロフィール養成講座でお会いして以降、秘密の〇〇会や秘密じゃない△△会でご一緒させて頂いたり、、このところ全然お会いできてないですね。また機会見て是非お会いしたいです。是非。

さて本題。「松見さんが本を書いた」のでなければ、恐らく店頭で手に取ることも無かったであろうこの本。タイトルも今の僕に全く刺さりません。だってウチの子小学生だし、奈良は海無し県だし!とにかく読み進む。

大筋はこういう話。人口減少で廃校の危機を迎えた高校。関係者各位が、廃校撤回の条件クリアを目指して、とにかく何かやろうと奔走し、次第に周囲の賛同・協力を得て見事条件クリア、廃校を免れる。

じゃあ彼らは具体的に何をやったのか。それが「島の仕事図鑑プロジェクト」だ。じゃあその仕事図鑑プロジェクト、どんな画期的なプロジェクトなのか?というと、

(前略)移住。定住希望者に向けて島の仕事を紹介する上で、島の産業、あるいは島そのものの魅力を、そこで働く人たちの目線と生の声という切り口で届ける冊子企画(本文より)

・・・え?地元の仕事の冊子作るだけ?それだけ?

本書の序盤で、僕は正直、かなり拍子抜けしたんです。もっと画期的で、誰も思いつかないような凄いアイデアを思いついて・・的なものを想像していました。しかも、はたらくということにそんなに理解が無さそうな高校生に仕事紹介させるって、それ効果あるの?とか、序盤かなりモンヤリした雰囲気に感じました。

が、

そこからの展開が凄かった。「島の仕事図鑑プロジェクト」って何?という設問にひとことで答えようとすると、上記のようなしれっとした説明になってしまう。でも、このプロジェクトで一番大切だったのは、完成品じゃなく、それを作る過程そのものにあるんです。それを本編で、これでもかというほど丁寧に、関係者へのインタビューから描き出してあります。

要するに、一言で言えば簡単そうな企画なんですが、めちゃくちゃ難しいんですよ。まず、旗振る人がどれだけ突き抜け続けるか。どんなチームを作るか。教師にとっては残業増えるの嫌だわー。高校生にとっては何それ美味しいの?インタビューを受ける”働く人たち”は、仕事の邪魔だ帰ってくれ!からのスタートです。地獄です。想像しただけで吐きそうです。それでも目標に向かって邁進し、その熱量に次第に周囲が巻き込まれていく話です。これは。マジで映画化案件じゃないですか?

 

<<ここから妄想>>
こういう事象が成立したのは、瀬戸内海という土地柄、長州藩の血なのかもしれないと思います。高杉晋作ですよ。高杉晋作って有名人ですが、歴史の授業で習うのって「奇兵隊を作った」ぐらいで、実際どんな偉業で歴史に名を残してるのか全然知らなかったんですが、この人、亡くなる2年前くらいまで大した成功をしてない!(笑 失礼)最後の最後で、たった1人でクーデターを画策し、伊藤博文がそれに乗っかって・・というところから、長州と日本の歴史がひっくり返ったんですよ。(以上、COTEN radioより聞きかじり)

ちょっと話逸れますが、高杉晋作を見てると、この人、平時だと超迷惑だけど、有事で本当に映える人なんだなーと思いました。色んなタイプの人が居ていいんですが、今が平時か有事か?を見極める能力も経営者には必須だなぁと感じました。多分、シナプスの発火させるべきポイントが逆になるんですよね。

いずれにしても、廃校の危機という「有事」を見事乗り切った関係者の皆様、お疲れ様でした。松見さん、丁寧な仕事、感服です!

 

shoguito

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