台湾(人)とのステディな関係を大切にしたい+α
steady – (足場・基礎など)しっかり(固定)した、ぐらつかない、安定した、震えない、きょろきょろしない、不変の、一様の、むらのない、間断のない、定まった by weblio
2021年6月-7月にかけて、ワクチンの調達が遅れている台湾に日本政府が提供したという話がありました。これに対し台湾は非常に好意的な反応を見せています。
蔡英文総統はツイッターに日本語で「この友情のワクチンのおかげで台湾は集団免疫の獲得に一歩大きく近づくことでしょう。先日日本で発生した土石流被害にも関心を寄せつつ、台日が一日も早く『疫病退散』を実現できるよう願っています」と投稿しました。
台湾で最も高いビル「台北101」の壁面には日本への感謝のメッセージが点灯され、蔡総統はその動画もツイッターに添付しています。
記事レベルでも喜ばしいのに、台湾人の知人から個人的にありがとうメッセージが届きました。イヤイヤ僕は個人的に何もやってませんよ、、でも、1日の大半を労働に費やし、そこで生まれた国としての胆力がこういう形で発揮されるのであれば、それは働き甲斐があるってものです。今日も頑張って仕事します。
また、SNS以前であればなかなか触れることができなかった、国単位の動きに対する個人の感情の動きが、こんな風に手に取るように感じられる時代なのだなぁと。感慨深い。
★★★
(こんなポジティブなフィードバックなら良いんだけど、もちろん逆回転がかかることもあるし、それが悩ましい。国と感情とSNSの関係をうまく理解できるような本読みたい。とりあえず、人の攻撃性について『善と悪のパラドックス』を読んでるところです)
★★★
台湾の話に戻って。せっかくだから、台湾が今どういう心境なのかちょっと知りたいと思い、こんな本を読んでみた。
『台湾、あるいは孤立無援の島の思想』呉 叡人
ぬー難解。難解過ぎて数ページで挫折し、要点だけ拾ってみた。
・台湾独立派と在日台湾人の右派が対中国でタッグを組んで、日帝植民地時代を正当化するのはなんか違うんじゃない?
・台湾独立を支持するなら、琉球の独立(米軍基地からの解放)も支持するのが正当なはずだが、沖縄米軍基地が中国に対する抑止力になっているもんだから、それを無視するのは都合よくない?
そういう視点もあるのか、、、とにかく複雑ということはわかった。
★★★
最近、アマプラで『ハンティング・ISIS』を観てます。めちゃくちゃおすすめです。国同士の戦争を、そこに参加する個人の視点から描くことで、どんどん「何なんだこれは、、」感が膨らんでいきます。イラク戦争ではイラク軍を相手に戦い、今回はイスラム国相手に、イラク軍と共に戦うのを見てると、何が悪で何が正義かなんて気軽に決められない気がする。台湾を支持することが、イコール中国を敵視することに直結させてはいけないと個人としては思うけど、でも国としては、AかBかの選択を迫られる時があるんだろうな。
ぼく自身の答えは今すぐは出せないけれど、唯一できる(そしてまず間違いが無い)ことは、幸運にもSNSで繋がっているシリアや、イランや、台湾の人々とコミュニケーションを途絶えさせず、彼らに優しくすることかなと思う。
これ、テヘランから車で3時間のとこにある湖ですって。ヤバい美しい。行きたい。