日本の中高生の4割が「アタシ英語なんて喋んないんだからねっ」と考えているらしい

民間の研究機関が中学生と高校生6000人余りにアンケート調査を行ったところ、「将来自分が英語を使うことはほとんどない」と考えている生徒が4割を超えることが分かりました。(NHK)


最近流行りのベネッセ調べです。以前から、若い世代の外国/外国語に対する意識が二極化している気がしていましたが、データで出てくるとリアルですね。


このエントリでは、日本では今後も、英語スキルがあるというだけで重宝されそうだけど、それってどうなのよ?と思うので、地道にいろいろ考えている、という話をします。
まず先に元記事のリンクのせておきます。


ベネッセ教育総合研究所 http://berd.benesse.jp/global/research/detail1.php?id=4356



英語に近しい1割が笑う。残り9割は・・?

たまたま私の周りには英語ペラペラな小学生や高校からアメリカに行く子や、フランス人相手に英語で下ネタトークでバカ笑いができる18歳なんかがいるので、「最近の若い子たちは凄いなー」という感触のほうが強かったのですが、こういう子たちは全体の1割程度(※1)なんですね。パレートの法則なら8:2のところ、9:1で二極化しています。


ところが、計算があわないんです。別のアンケートでは、9割の人が「英語ができると就職に役立つ」「英語が話せたらかっこいい」と思っているのに、逆に4割の人が「将来的に英語を喋ることはほとんど無い」と考えている。


なんの事かよくわからないので、図にしてみました。


つまり、全体の3割もの人が、英語喋れたらいいなぁと思いつつ、現実的には自分は喋れないし、将来的にも喋らないと考えているという驚きの結論になります(※3)。



残り9割の我々L型クラスで、英語能力があるのはラッキーだ

仕事市場において、世界を飛び回って専門知識とコミュニケーション能力を振り回してぐいぐい仕事をするエリートをG型(グローバル型)、自国でちまちま同国人を相手に仕事をするホワイトカラー・ブルーカラーをL型(ローカル型)とすると、人口比率はだいたい1対9になるそうです(※4)。つまり乱暴に考えると、トップ1割はそのままG型なので、国内の仕事はまだ英語に親しんでいない、残り9割の争奪戦になるという計算になります。


そこで前項での結論です。残り9割のうち3割は既に英語習得を放棄しているので、英語さえできていれば、おそらく仕事には困らない!イェイ。逆に英語無しでいける仕事なんて、これからどんどん減っていくと思うので(※5)、英語できない/やらない人は大変なことになる気がします。ほんとに。



ただ、それって先進国なの?グローバルなの?と考えると大いに疑問

真面目な話、トップ1割のG型な人々にとって、英語喋るなんて日本語喋ると同じぐらい自然なことなので、むしろ意識して英語習得しなければならないのは9割のL型な人々だと思います。


フランクフルト国際空港の売店で、50歳くらいに見える中東系のおばさんがコーヒー淹れてくれたんですが、彼女の胸元には、5-6カ国の国旗のピンバッジが光っていました。自分が何語を喋れるかをそうやって明示しているんです。


これに気づいて驚愕したんです。ドイツでは、5-6ヶ国語喋れるような人材の仕事が、売店の店員なんです(※6)。真のグローバリゼーションってこういう事なんだと思います。つまり、「外国語が喋れる」というスキルは、「日本語が喋れる」というベーシックなスキルとほぼ同じになるという事。日本もいずれそうなるし、私としてはそうなって欲しいと思っています(←このままじゃ、無駄に外国語を勉強してきた私の使い道が無いんですよ・・)



9割のL型が「極めてG型に近いL型」を志向するために

ベネッセのレポートを注意深く読んでいると、英語に近しい1割の人々は、「海外留学・ホームステイを体験している」「家族・親戚が海外在住」など、そもそも生まれた家庭が海外志向というケースが多いということが見えます。セレブじゃねーか!


所得の低い我々が海外を志向するには(もしくは、自分の子供を海外志向にさせるには)何かお金のかからない方法を考えなければなりません。悲しい。


ということで個人的に今後もプロモートしていきたいもののひとつがCouchsurfing(カウチサーフィン)。そのうち改めて書きますが、来年も大阪城公園でお花見しますので、よろしければ是非。


あと別の観点から「外大に行ったら負けだぜ」というエントリを書いている途中です。自分が外大卒だから痛々しいんですが、マジで外大なんて受験しないように。


以上、いろいろ書いてみました!



<注>

※1   ベネッセ調べ(資料リンク)。外国や英語との関わりについてのアンケートで、「外国人の友達がいる」「外国に住んでいる(または住んでいたことがある)友達や親戚がいる」「中学校入学後、海外旅行やホームステイに行ったことがある」にイエスと答えた中高生がだいたい1割前後。

※2 英語を喋れるか、喋れないかは、自分が決めることなので、どんなに文法や発音がめちゃくちゃでも、 「アタシ英語喋れる!」と表明するなら、それは喋れることになると思うんです。どんなに演奏が下手クソでも「オレ、ミュージシャンだから」と言えばミュージシャンでいられるということと同じだと思います。

※3 念のため追記。 (将来的に自分は英語を喋らないと考えている4割)ー(英語喋れたらカッコイイとも、就職に有利とも思わない1割)=3割。

※4 統計データはありませんが、池田信夫氏がそう言うのだから、そんな感じなんだろうと盲信します。

※5 前エントリ「これからの日本は観光業で食っていくべきらしい」を踏まえての、私の個人的希望的観測です。

※6 この表現にはもちろん、いろんな事を端折ってます。逆に言えば、「国籍が何であろうと、マルチリンガルでさえあれば、ドイツで働ける」という事にもなりますし。グローバリゼーションに乗っかると、為替の谷を越えていける。


P.S. タイムリーにも、楽天の社内英語化が好調で、社員の半数がTOEIC800点台に乗ったというニュースを見つけました。「やればできるんじゃねーか!」というのと、そもそもなんで企業がお金出してここまでやらないとイカンのだ、学校がやるべきだろというのとか。

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