ベッドの中の正しい答え

「彼女は魅力的なの?」「じゅうぶん魅力的だと思う」と淳平は言った。「でも君ほどじゃない」
キリエは笑って、淳平の首にキスをした。「それって、正しい答えよね」
「正しい答えが必要とされるときには、正しい答えを返すことにしている」
「とくにベッドの中では」
「とくにベッドの中では」と彼は言った。 
(村上春樹『東京奇譚集』より「日々移動する腎臓のかたちをした石」より引用)


★★★


「呪い」というものは、確実に存在すると思う。例えばぼくは上記の一節を2008年初頭に読み、こんな教訓めいた呪いにかかってしまったばっかりに、2010年(正確には2011年)に結婚する羽目になっているような気がしてならないーーとたった今、引越し作業の休憩に再びこの本を読みながら、思っています。


奇しくもこの長いタイトルの短編の冒頭、主人公の淳平くんは、父親から「呪い」をかけられます。


「男が一生に出会う中で、本当に意味を持つ女は三人しかいない。それより多くもないし、少なくもない」(中略)「だからもしお前がこの先いろんな女と知り合い、つきあったとしても」「相手が間違っていれば、それは無益なおこないになる。そのことは覚えておいた方がいい」


父のこの致死的な呪いの言葉が気になって、その後淳平くんは、女の子に出会う度に「この子はぼくの1人目か?2人目か?」とそんなことばかり気に掛けてしまう。あぁ呪いだ。


2008年当時のこちら。っていうか、レビュー書いた時点で、自分で自分に呪いをかけていたのかもしれません。合掌。


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