その他

違和感について、越境するということについて

静岡のおしゃれカフェFikaのオーナーが、良いエスプレッソが口の中に広がる感覚を「違和感」という言葉で表現されていたのを、凄く新鮮に感じました。その言葉の意味すること(シニフィエ)を「舌の奥に突き刺さる刺激臭」という別の表現(シニフィアン)で共有していると思ったから、というのもあるのですが、「違和感」という、どちらかといえば日常生活の中で使い古された言葉のシニフィエをちょっとだけ、洗練された形でずらして見せてくれたからです。(こういうのを詩的言語と言うんだと思います。衒学的だと言われればそれまでですが、コーヒーの嗜好なんてそもそも衒学的でしかないのでは?とも思いますし。フリーダ・カーロに例えスノッブだとバカにされても、シュルレアリスムを嫌いになるわけじゃないですし、同じ意味で『神の雫』も好きです。下戸ですが。)

椅子中毒

ヴァーナーパントンのロッキングチェア(*14)

panton-rocking-chair

デザイン:Verner Panton
名前:Relaxer Rocking chair
材質:フレームはマレーシア産マホガニー、座面はPU(もしくは本革、ファブリック)

椅子を語るには大御所中の大御所、ヴェルナー・パントンの手によるロッキングチェア。デンマーク出身のパントン氏はアルネ・ヤコブセンに師事、たくさんのデザインを残します。一番有名なのは多分コレ。

pantonc-chair
パントンチェアです。これぐらいは私もひとつ欲しい。

椅子中毒

すげー速そうなチェアその2(*13)

11

デザイン:Pouyan Mokhtarani (本人ウェブサイト

名前:Ruby rocking chair

Year:2008年


またこれは速そう、というか、なんというか・・・凄いの作りますね。

Mokhtarani氏はイラン・テヘラン出身のデザイナー、なんと1980年生まれ(同い年だ!!!)銀色の部分はおそらく樹脂製かと思います。赤いクッション部分はリキッドピロー。(って何だろう?低反発系かな?)

椅子中毒

すげー速そうなチェア(*12)

IMG_0086

デザイン:Jack Hopkins

名前:Rocking Chair(そのまんまかよ・・)

材質:ウォールナット

価格:8000-12000USD(円高の今が買い時)

・・・ヒモつけてスノーモービルで引っ張ったら、凄く快適な雪上の旅になりそう?ブレーキ無いですが(笑)

デザインは文句なし。しかし削り出し部分が物凄く多い!これウォールナット材で全部作ったら、ロスが大変なことになるだろうなぁ・・・ デザイナーのJack Rogers Hopkins氏、1920年生まれで、60年代後半のカリフォルニアデザインシーンをリードした人ですが、残念ながら2006年にお亡くなりになっております。このロッキングチェアは1970年-79年頃にデザインされたもの。

でも、これなんかまだ左右対称デザインでマシです。これなんかもう・・

loungechair

マックス・エルンストの絵みたいになってますよ・・・

椅子中毒

前脚を組んでいるチェア(*11)

leg-chair
デザイン:Vladimir Tsesler and Sergei Voichenko
Name:Living chair


ロシアのデザイナーさんの作品。材質が知りたいんですが、ちょっと見当たらず・・・無念。


デザイナーのウェブサイト覗いてみたんですが、これが面白かったです。「ピカソ卵」「ダリ卵」「デュシャン卵」・・・と、名だたる芸術家”的な”卵を並べてあるんです。ピカソはキュビズム風とかダリは金ピカとか、特徴を捉えてて面白い(元ネタがわかったのは3つぐらいでしたが・・・)


4本足に見せかけて3本足なところもポイントですね。そういえば3本足のチェアってあんまり無い気がするけど、どうなんだろう?安定性は別に問題なさそうだけど・・・(ヤコブセンのジ・アント、最初は3本足でしたっけ?)


しかし当然ですが、浮いている”左足”、普段使いで考えると相当邪魔ですよね。自分の足ぶつけそうです。

椅子中毒

8本脚のチェア(*10)

8legchair
・・・と思ったら、よく数えたら10本脚でした。

Design:Paulius Vitkauskas
Name:KU DIR KA Rocking chair
材質:プライウッド(積層合板)

椅子中毒

大御所の手によるアームチェア(*9)

aarmchair

photo: metmuseum.org
デザイン:Alvar Aalto(Finland)
Name:No.41 lounge chair (Paimio Armchair)
Year: 1930
材質:座面、背もたれ・・・積層合板
肘掛け、脚・・・ビーチ曲げ木

・・・大御所について何か言及するのは気がひけますが・・・とにかく、このアームチェアは、「北欧においてモダニズムが台頭するきっかけになった作品のひとつ」パイミオのサナトリウムのために作られました。建築家って、建物からチェアまで丸ごとデザインするんですね・・・凄いな。

1930年デザインなのに、21世紀でも古びた感がしないのも凄いです。

・・うーん、大御所の定番チェアに難癖つけるのは難しい・・次はもっと変なチェアを選ぶことにします・・・・

Arts & Crafts 本・映画等のレビュー

今日はディエゴ・リベラの誕生日

Googleのトップページロゴ、何かの記念日に更新されるのがニクいですね。今日のは「ディエゴ・リベラ 生誕125周年」でした。おぉぉリベラ!久しぶりに聞いたこの名前。


★★★

椅子中毒

絶対ハッピーなサボテンチェア(*8)

cactus-chair
デザイン:Valentina Glez Wohlers(ウェブサイト
Name: Prickly Pair Chairs (左右モデルある為複数形)

デザイナーのValentina Glezさんはメキシコ生まれ。現在はロンドンをベースに活躍されています。

メキシコといえば・・サボテン!
イギリスといえば・・クイーンアン様式のネコ脚!

ということでこんなんになりましたか・・・笑 ボディはピンク。下半身はしっかりアンティーク。上半身はサボテンで意味不明。

★★★

モチーフになっているサボテンはメキシコでお馴染み「ノパルサボテン」という品種で、現地では細切りにして塩とレモンであえてサラダにして食します。「めかぶ」的な食感がたまらなく美味です。タコスのお供に最高です。

Ensalada de nopales
あぁ食べたい。ノパルのサラダ食べたい。

サボテンは実も食べられるし、テキーラもできちゃうし、繊維で織物もできるし、幻覚まで見せてくれるし!日本での「米」みたいなものです、恐らく。メキシコ生まれのデザイナーが、自分の中のメキシコ的なるものを「サボテン」として具現化するのもうなづけます。

また、ボディのショッキングピンクも、メキシコ的という枠組みで捉えると、あぁなるほどーと思います。気候なのか人柄なのか、メキシコでビビッドな色ってなぜかしっくり馴染んじゃうんですよね。私が居候していた家も、完全にビビッドなオレンジ色でしたし(内側も外側も)。

★★★

「なんだこりゃー(笑)」と思って採り上げておいて、中身を見ていくと結構気に入ってしまいました。メキシコに別荘買ったら、この椅子を買おうかな?(=妄想はプライスレス!)

椅子中毒

緑色に怪しく光るチェア(*7)

superform-chair
デザイン:Rich Gilbert
チェア:Superfprm chair
材質:???


来ましたよ気持ち悪いのが(笑)。


ロンドン在住のデザイナーで、(彼のHPによると)現在は会社立ち上げに忙しいらしいRich Gilbert作のこの異様なチェア。カエルの卵に見えるモコモコ感が凄い。


作り方はこんな感じ。


風船を膨らませておいて、フォームを固めてから風船を割って取り出すんですね、なるほど。シルバーリングのロストワックス製法みたいで面白いですね。

誰かの家に遊びに行って、こんなチェアが置いてあれば、その人とすごくいい友達になれると思うんですが、、、、(趣味がぴったりという意味で)まぁ無いでしょうね・・



ちなみにRich Gilbert氏についてもちょっと調べてみたんですが、詳しいことはわからず。でも上記Superformの写真はやたらに出てくる。本人より作品が有名になるって素敵だなぁと思います。グッジョブ!