【レビュー】クワトロシエントスとスパニッシュコネクション比較論

9月2日にクワトロシエントス(略してクワシエ)公演inロイヤルホース、3日にスパニッシュコネクション(略してスパコネ)公演in色味色を連チャンで観てきた為、何書くにしても比較論にならざるを得ません。



まずはスパコネ『予期せぬ出来事』




そしてクワシエの・・・曲わかりませんが韓国公演の映像。



注目すべきはバイオリンの音色です。クワシエ会田さんのバイオリンがクリアな音なのに対し、スパコネ平松さんのは、なんていうか、ハスキーボイスなのです。



会田さんのクリアサウンドは、同じくメロディを担うバンドネオンの音とキレイにはまります(ユニゾンする箇所、多数。)一方、平松さんの相方楽器はフラメンコギター。やはりぴったりとハマリます。



★★★



ルーツから考えると、スパコネはフラメンコ、クワシエはタンゴ。前者は発生場所がスペイン本国ながら、もともとの担い手はジプシーやイスラム教徒、後者はアルゼンチン(辺境の地)で生まれたが、ヨーロッパ宮廷風テイストを多分に含んでいる(打楽器を入れない、というところに、19世紀アルゼンチン音楽家のアフロ音楽との決別が窺えるような気がする)



言葉を変えれば、フラメンコは「地方出身者、東京に集う」で、タンゴは「田舎侍、東京を想う」なのかもしれないと思います。根無し草が自分のルーツを持ち寄り作り上げる音楽は土の匂いがする。一方、辺境の地でまだ見ぬヨーロッパを夢想し、宮廷の洗練された様式にあこがれる。そんな背景から生まれた音楽が、何世紀も経た後、どこぞの極東の島国で演奏されるということを考えると、ほんとに面白いと想います。



★★★



結局、クワシエ・スパコネ比較ではなく、タンゴ・フラメンコ比較になってしまいました。次回はスパコネとOjos de Brujo比較をやります。



★参考★
クアトロシエントス ライブレポートby 現代パフォーミングアーツ入門
スパニッシュコネクション アルバムレビューbyひよりの音楽自己満足

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