バンドネオン仁詩とピアノ金益氏のデュオ・もしくは予定調和と非予定調和について

※これは、12月11日に京都シルバーウィングスで行われた、バンドネオン仁詩さん・ピアノ金益さんのデュオコンサートのレビューです。仁詩さん、遅くなってごめんなさい・・・・


「音楽は楽譜通りかアドリブか?」なんていうアホな議論は誰ともやったことが無いんですが、もちろん、精密に組み立てられた音楽(例えばスフォッフォの『飛ばないでスフォッフォ』)も、予定外の驚きが散りばめられたM.Locuraのアドリブ廻し部分も、素晴らしいモンは素晴らしいんですが、最近、改めて考えるようになりました。


例えば、最近、通称「インプロ」と呼ばれる即興演劇のジャンルに首を突っ込みかけているのですが、これがまた面白い。パフォーマーが数人、前に出て、例えば客にお題をもらって、それに基づいて演技をするんですが、パフォーマー同士もお互い何を演じてるか事前に示し合わせてないものだから、お互いの演技そのものを観察しながら、自分の演技を固定していかなきゃならない。客はもちろん、パフォーマー同士でも驚きの連続というものすごいジャンルなんですが・・・


パフォーマーは、パフォーマー同士、様々な勘違いや言い違いや思い違い(ディスコミュニケーション)を通じてあらぬ方向へ行こうとする力と、なんとか事態を収拾し、うまいオチをつけようとする力の間で考えを巡らせる。オチが「?」な時もあるけれど、それはそれでOK。しかし音楽で即興演奏するなら、ちゃんとオチをつけてくれないと、聴いている方は非常に気持ち悪い。


この辺に、即興師としてのミュージシャンの腕の見せ所があると思います。観客は非日常への逸脱と、日常への回帰を同時に求めている(逸脱はいいけど、戻ってこれないと困るよね)。地上を離れれば離れるほど帰還が難しくなるから、へたれミュージシャンはルート・5度・7度に毛が生えた程度の当たり障りのないフレーズを繰り返す。本物は、舗装された道を外れけもの道に入り、観客に強烈な違和感を味わせておいて、ちゃんと戻ってくる。その「ほら、ちゃんとここに戻ってきた!」という安堵感がぞくぞくしたりするのです。


☆☆☆


途中で何言ってるのかわかんなくなってきました。とにかく、精緻で理知的なピアノを響かせる金益さんと、果敢に即興的けもの道に踏み込み、すっかり観客をグルーヴに載せる仁詩さんのライブ、めっちゃ良かったです。また是非。


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