南米諸国連合サミットに波乱:コロンビアに米軍、チャベスの目に涙

あ、そういえば8月頭からホンジュラスネタを追っかけていない、と思い、久々にラテンアメリカ情勢を見に行くと、また大きな動きが出ております。
(ちなみにホンジュラスは、6月28日のクーデター勃発から2ヶ月、セラヤ氏はまだ復権できず、ミチェレッティ大統領は米国が停止した経済援助を再開するよう求めている感じです。)
さて、8月29日にアルゼンチンのバリロチェ(Bariloche)で南米諸国連合(UNASUR)特別サミットが開かれたのですが、その議題というのが、米軍がコロンビアの7つの基地を使用するのはOK?NG?というヘビーな内容(OKになれば、最多で800名の米軍兵がコロンビアに駐在することになる)。コロンビアのアルバロ・ウリベ大統領は「米軍に麻薬戦争を助けてもらう為の措置で、全く国内的なもの。コロンビア駐在の米軍が他国に圧力を与えることは無い」と表明しましたが・・・

真ん中のメガネがウリベ大統領。一番奥のジャッキーチェン似はボリビアのモラレス大統領、一番手前のメガネ&ヒゲは・・・おぉ!パラグアイのルーゴ大統領!隠し子問題はどうなったんだろう?


これに猛反発したのは、もちろんベネズエラのウーゴ・チャベス大統領。カストロ議長譲りの「アメリカ帝国主義の南米監視だ!」とか何とか、いつもどおりの論調で抗議をします。コロンビアの周辺国(エクアドル/ラファエル・コレア大統領、ボリビア/エボ・モラレス大統領)もやいのやいの言い出します。
周囲の国も気が気ではありません。UNASURサミットの場でチャベスがちゃぶ台をひっくり返して、会議が台無しになるのは何としても避けたい。ブラジルのルーラ大統領はサミット直前の28日、チャベスと会談し、なんとか矛をおさめようとする。
チリのバチェレ大統領も、コロンビアに対し「もっと(米国との合意についての)透明性を示して欲しい」「近隣国と協力して」と、緊張をほぐそうと尽力。

肩をもまれる(?)バチェレ大統領の図

で、結局、チャベスもモラレスも、がちゃがちゃ言っていたのはやめて、「コロンビアに米軍」の話は難なく通過した模様。よかったねーウリベ大統領。支持率も超高いし、今中南米で流行りの「無期限再選」いけるかも??
★★★
しかし、オバマ政権になってからというもの、米国の中南米政策はガラリと変わっているので、チャベスの批判は既に前時代的と言えるかもしれない。それとも、職業柄、一応ゴネておかなければならなかったのだろうか?結論は丸くおさまっているので、いずれにしてもまたひとつ、米国と南米の関係性が変化した出来事と言えると思います。

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